鹿部漁協 佐藤です。
今年もナマコの採卵時期が近づいてきました。
採卵するにあたり、親ナマコが必要となりますが、先日のナマコ資源調査の時に採捕したナマコをそのまま
使用する事とします。
ナマコの内臓が吐出しないよう施設内に搬入し、数量、体長、重量を測定しナマコの生息調査を行った後、
KCL(塩化カリウム)0.2%海水でナマコの体表を洗いコぺ等を除去してから、飼育開始します。
※コぺとは:ナマコに付着している伝染動物全て
1t水槽で50~60個飼育し、卵巣・精巣が成熟するまで飼育します。
卵径が150μ程度に揃うと放卵時期となりますので、親ナマコを取り出し、採卵作業を行います。
この採卵作業をする見極めが重要で、タイミングがずれると、うまくいきません。
今年の採卵作業は、7月1日を予定しております。
この記事を書いた人
鹿部漁協
鹿部漁業協同組合職員です。 組合では、漁業者が末永く漁業を営む事が出来るよう漁業資源の維持・拡大 並びに藻場造成等の事業に取り組んでおります。 その漁協の取組について、皆さんが普段あまり見ることのない作業風景など 皆さんに組合の仕事について知っていただきたいと思います。 組合事業の取組だけではなく前浜や漁協市場の状況についても、随時、皆さんにお届けしていきます。