2022年3月12日
漁港通信

取排水施設について

鹿部町役場水産経済課漁業振興室佐藤です。

鹿部町の流通拠点漁港として位置づけられている鹿部漁港は

衛生管理型漁港としての役割も担っております。

今日は、衛生管理の一環として取り組んでいる取排水施設についてご紹介いたします。

 

まず取水の仕組みについてご説明します。

まず、このポンプで港外から海水を取水しています。

左側のポンプは市場へ直接送水されており、右側のポンプはろ過機へと送水されます。

この白い円筒状のものがろ過機で、先ほどのポンプから取水した海水を一度ここでろ過します。

そして横のコンクリートの建物が貯水槽です。

ろ過した海水を貯水します。

そして奥の小さいコンクリートの建物が送水ポンプ棟で、海水を紫外線殺菌する装置が

設置されています。殺菌された海水は、送水ポンプから各天蓋施設の柱に設置されている蛇口に

殺菌海水が送り込まれ、漁師さんが作業の際に使用します。

以上が取水の仕組みです。

 

次に排水の仕組みについてご紹介いたします。

これは、集水桝と呼ばれるものでこの蓋を開けると漁港内で使用された

排水がここに溜まるようになっております。(物揚場で使用された排水のみ)

そして溜まった排水は写真に写っている5本の管を使用し、隣の施設に汲み送られます。

これは貯留槽という施設です。

名前の通り、集水桝から汲まれた作業排水を貯留する場所です。

ここから隣の施設の沈殿槽に汲み送られます。

これは沈殿槽という施設です。

ここは送水された排水に含まれているごみ等をここで沈殿させ

ごみのないきれいな上水だけを港外へ排水されます。

以上が排水の仕組みとなります。

 

 

このようにして皆さんの基に安全な水産物をお届けできるよう衛生管理に必要な海水を

使用しております。

 

役場漁業振興室

この記事を書いた人

役場漁業振興室

鹿部町役場水産経済課漁業振興室メンバーです。
みなさんの漁業のイメージはどうでしょうか?
漁師がお魚を獲ってきて市場に出し、仲買人を経由し、スーパーや魚屋で売り出され皆さんの食卓に並ぶというイメージではないでしょうか。
魚を獲って皆さんの食卓に並ぶまで色々な取組があります。
漁業という分野で普段皆さんが見ることのない漁師や漁業に関係する方々の取組を写真や動画で少しでも皆さんに知っていただけるように投稿していきます!

町章(プロフィール画像)の由来:4つの片仮名の「カ」で鹿部の「鹿」を表し、これを輪にして町民の「輪」を描き、町発展の基盤となる昆布と温泉が包まれています。

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