鹿部漁協 佐藤です。
先日、促成昆布種苗の採苗をおこないまして、近年になく順調に遊走子が出ました。
採苗の翌日より、本格的に種苗生産が開始となります。
採苗器に付着した遊走子を育てる為、予め用意していた滅菌海水(比重調整済)に専用の培養液を入れ、きちんと攪拌して完成した海水に静かに採苗器を移動させます。エアーストーンを設置し微通気を開始、蛍光灯で光を照射しますが、いきなり強い光を当てると遊走子が焼けてしまい失敗の原因となります。
光の強さには注意し育てなければなりません。
糸に付着した遊走子は最初は顕微鏡でも見る事ができないため、スライドガラスを所々のBOXに設置し成長を観察します。
種糸を漁業者へ出荷するまで50日間位かかりますが、この約2か月間何事もないように願います。
この記事を書いた人
鹿部漁協
鹿部漁業協同組合職員です。 組合では、漁業者が末永く漁業を営む事が出来るよう漁業資源の維持・拡大 並びに藻場造成等の事業に取り組んでおります。 その漁協の取組について、皆さんが普段あまり見ることのない作業風景など 皆さんに組合の仕事について知っていただきたいと思います。 組合事業の取組だけではなく前浜や漁協市場の状況についても、随時、皆さんにお届けしていきます。