鹿部漁協 佐藤です。
促成昆布種糸(種苗生産)の準備が完了しましたので、採苗用の天然昆布(母藻)を採取いたしました。
ダイバーにお願いし、1本1本 子嚢班がでているか確認してもらいながら、母藻を採取してもらいました。
この子嚢班がでている昆布を施設に持ち帰り、余分な個所を切り落とし、滅菌海水できれいに洗います。
母藻を洗った後は、水切り(陰干し)を行いますが、干し方が足りなかった場合は遊走子(種)の放出が悪く、逆に干しすぎると昆布の種が死んでしまいます。
丁度良い干し具合を見計らい陰干しをやめ新聞紙に包みBOX等に詰め一昼夜あんじょうします。
これで、採苗用の母藻準備が完了です。
近年、天然昆布が減少しており、天然昆布が無くなれば促成昆布の種苗生産もできない状況となりますので、来年の天然昆布の状況が今から気になります。
この記事を書いた人
鹿部漁協
鹿部漁業協同組合職員です。 組合では、漁業者が末永く漁業を営む事が出来るよう漁業資源の維持・拡大 並びに藻場造成等の事業に取り組んでおります。 その漁協の取組について、皆さんが普段あまり見ることのない作業風景など 皆さんに組合の仕事について知っていただきたいと思います。 組合事業の取組だけではなく前浜や漁協市場の状況についても、随時、皆さんにお届けしていきます。