鹿部町役場水産経済課漁業振興室 佐藤です。
前回に引き続き、3つの事業をご紹介いたします。
⑩カキ養殖試験事業
近年、ホタテのへい死など漁業者の経営が安定しない年が続く中、シングルシード式のカキ養殖に取り組む事で、新たな漁業としての可能性を追求し、新しい養殖漁業の確立の推進を図るものです。
このカキ養殖試験は令和2年度より5カ年計画で実施しており、今年度は3カ年目となっております。
今年度の事業内容ですが、令和2・3年度分種苗の養殖作業を継続し、新たに新規種苗を20,000個を養殖いたします。カキの出荷も成長度合いを確認しつつ実施する運びで進めるようです。
⑪アワビ種苗放流事業
近年、海洋環境の変化により、昆布藻場が減少している状況であるため、新たな浅海漁業の資源として、近年採捕されているアワビの放流を実施し、資源拡大を図るものです。
今年度の事業内容ですが、北海道栽培公社熊石支所より、30mmサイズのエゾアワビの種苗を2万個購入し、浅海漁場数か所へ潜水放流いたします。
⑫昆布母藻群落造成事業
近年、減少している天然昆布資源の回復を図るため、他事業で実施してきた立縄礁等の設置や昆布が繁茂できない要因等を追求する試験調査を実施し、昆布の藻場回復に繋げるものです。
今事業は令和4年度より新規で実施する事業となります。
今年度の事業内容は、立縄礁の制作・設置や水温・栄養塩等の環境に関する調査、24時間連続撮影するカメラを用いた藻場状況の確認調査、多基質を用いた基質による繁茂状況の確認等を実施し、昆布が繁茂できない要因等を追求いたします。
以上3つをご紹介いたしました。残るところ2つです。次回2つの事業についてご紹介いたしますのでぜひご覧ください!
この記事を書いた人
役場漁業振興室
鹿部町役場水産経済課漁業振興室メンバーです。
みなさんの漁業のイメージはどうでしょうか?
漁師がお魚を獲ってきて市場に出し、仲買人を経由し、スーパーや魚屋で売り出され皆さんの食卓に並ぶというイメージではないでしょうか。
魚を獲って皆さんの食卓に並ぶまで色々な取組があります。
漁業という分野で普段皆さんが見ることのない漁師や漁業に関係する方々の取組を写真や動画で少しでも皆さんに知っていただけるように投稿していきます!
町章(プロフィール画像)の由来:4つの片仮名の「カ」で鹿部の「鹿」を表し、これを輪にして町民の「輪」を描き、町発展の基盤となる昆布と温泉が包まれています。