鹿部漁協 佐藤です。
今月 1日にナマコの採卵作業を行い、受精卵が孵化してから11日目となります。
近年、幼生の胃の萎縮に悩まされている状況で、古くなった餌や飼育水槽内にカビが混入する事が主な原因である
事はわかっておりますが、施設の老朽化によるエアーレーションや取水管内にカビが発生しているのか、取水海水
自体に問題があるのか、ただ、餌の与えすぎよる残餌によるものなのか、日々 考えさせられております。
現状、正常に成長している個体も多少みられており、先日、アウリクラリア幼生から、ドリオラリア幼生へと変体
している幼生を確認できました。
写真は体調800μm程度のアウリクラリア幼生で、万能投影機で観察しているため少し見ずらいですが、最大で1000μm程度まで成長します。
写真は体調300μ程度のドリオラリア幼生で、アウリクラリア幼生が成長すると体を収縮し樽型の幼生へと変体し着底生活へと変わります。この様に少しでも多くの幼生が成長してくれたらな‼ と思います。
この記事を書いた人
鹿部漁協
鹿部漁業協同組合職員です。 組合では、漁業者が末永く漁業を営む事が出来るよう漁業資源の維持・拡大 並びに藻場造成等の事業に取り組んでおります。 その漁協の取組について、皆さんが普段あまり見ることのない作業風景など 皆さんに組合の仕事について知っていただきたいと思います。 組合事業の取組だけではなく前浜や漁協市場の状況についても、随時、皆さんにお届けしていきます。