鹿部町役場水産経済課漁業振興室 佐藤です。
刺網漁業って?
刺網漁業とは、帯状の網を魚の通り道に設置し、網に絡めて漁獲する方法です。
鹿部町で主要魚種になっているスケトウダラもこの漁法で漁獲されております。
どういう仕組みなの?
海中に設置する際に、網をぴんと張る必要があるため、網の上側に浮子(うき)下側には錘(おもり)を等間隔で取付け、網の始まりと終わりの箇所にボンデンとアンカー(錨)を取付け設置します。
こうすることで、魚が網の部分を通り過ぎようとした時に網に刺さったように絡みつき漁獲することが出来ます。
現場の作業は?
まず、先ほどの動画にもありますように、ボンデンとアンカー(錨)を引き上げます。
そしてこのドラムを使用し、網を引き揚げます。
そうするとこのように魚が網に絡みついて引き揚げられます。
今の時期はカレイがメインで漁獲されており、その他にも様々な魚種が漁獲されます。
この日は漁師さん曰く最低の水揚量で僕から見ても少ないと感じました。
そして網に絡みついている魚を手作業で1尾ずつ取り外します。
網を引き揚げ終わったらこのように網を設置しなおして一連の作業は終了となります。
ここまでの作業を1セットとすると、漁師さんによって入れている網の数が違いますが、今回協力していただいた漁師さんは、これを4セット設置しており、1セットにつき1時間半~2時間半の時間を要します。そのため、量のある日は半日船に乗って作業していることになります。
この日は、量が少なかったため、深夜12時50分に出港し朝の8時20分に入港しました。
僕は船酔いして途中ダウンしてしまいました(笑)
次回は、陸に戻ってきてからの作業と実際に市場にどう出荷されているのかをご紹介いたしますのでぜひご覧ください!
※腰につけるタイプのライフジャケットをカッパの中に付けて作業しています。
この記事を書いた人
役場漁業振興室
鹿部町役場水産経済課漁業振興室メンバーです。
みなさんの漁業のイメージはどうでしょうか?
漁師がお魚を獲ってきて市場に出し、仲買人を経由し、スーパーや魚屋で売り出され皆さんの食卓に並ぶというイメージではないでしょうか。
魚を獲って皆さんの食卓に並ぶまで色々な取組があります。
漁業という分野で普段皆さんが見ることのない漁師や漁業に関係する方々の取組を写真や動画で少しでも皆さんに知っていただけるように投稿していきます!
町章(プロフィール画像)の由来:4つの片仮名の「カ」で鹿部の「鹿」を表し、これを輪にして町民の「輪」を描き、町発展の基盤となる昆布と温泉が包まれています。