2022年7月6日
事業、取組紹介

渡島北部地区水産技術普及指導事業推進協議会研修会

鹿部町役場水産経済課漁業振興室 佐藤です。

以前、鹿部漁協のブログでも上がっておりましたが、研修内容について少し深堀りしてご紹介いたします。

 

①水産試験場から「ほたて養殖漁業における漁場環境調査の調査内容」について講演がありました。

 毎年、ホタテ養殖漁場の改善を図るため、漁場環境調査を実施しております。

 STD観測・採泥調査と呼ばれる調査を実施し、酸素量・底生生物の有無・全硫化物量(ヘドロ状態かどうか)を確認して おります。昨年の調査内容を説明していただき、鹿部地区については、すべての基準を満たしており、養殖漁場として問題がない環境であることが実証されました。

 

②渡島北部地区水産技術普及指導所からホタテガイ採苗報告及び沿岸環境

 調査報告について説明がありました。

 毎年、渡島北部地区水産技術指導所ではホタテガイ採苗に関する

 各調査を実施しております。

 説明を受けた調査は全部で4種類。

 産卵母貝調査 ホタテ養殖2年貝の生殖巣指数を調査。

 ラーバ調査  採苗器と呼ばれるホタテの種苗を採取する器具があり、

        ラーバ(幼生)の出現状況と採苗器の投入時期を確認

        する調査。

 週刊付着調査 ラーバ(幼生)の出現状況を調査。

 一斉付着調査 稚貝の付着数やサイズを確認するため、ホタテ仮分散

        時期まで垂下した採苗器の付着状況を調査。

 今年のラーバ(幼生)は個体が大きいものが多い状況みたいです。

 

 渡島北部地区水産技術指導所で環境調査を実施しております。

 沿岸環境の変化記録・ブルーム(プランクトン大量発生)の把握・貝毒プランクトンの発生状況の調査・ASTDと呼ばれる海洋観測機器を活用し、水温・塩分・酸素量・クロロフィルα量(ホタテの餌)を深度毎に調査・海の濁り具合を確認する調査・記録式水温計を活用し、1時間毎の水温を年単位で記録する調査を実施しております。この情報は、北部指導所から調査結果として各町村や組合に送付されており、水産HPでも鹿部に関する情報はお知らせ欄で掲載しております。

 

③水中ドローンの活用について

 協議会で水中ドローンを購入しており、ドローン機能の説明や活用事例、使用に際しての留意点の説明がありました。

 

実際にドローンの操縦も体験しました。操作が難しく慣れるまで時間はかかりそうでしたが、各漁場や藻場の状況を確認・記録するには良いものだと感じました。

以上が研修した内容です。またこのような機会があったときに、ブログで掲載していきたいと思います!

 

 

役場漁業振興室

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役場漁業振興室

鹿部町役場水産経済課漁業振興室メンバーです。
みなさんの漁業のイメージはどうでしょうか?
漁師がお魚を獲ってきて市場に出し、仲買人を経由し、スーパーや魚屋で売り出され皆さんの食卓に並ぶというイメージではないでしょうか。
魚を獲って皆さんの食卓に並ぶまで色々な取組があります。
漁業という分野で普段皆さんが見ることのない漁師や漁業に関係する方々の取組を写真や動画で少しでも皆さんに知っていただけるように投稿していきます!

町章(プロフィール画像)の由来:4つの片仮名の「カ」で鹿部の「鹿」を表し、これを輪にして町民の「輪」を描き、町発展の基盤となる昆布と温泉が包まれています。

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