鹿部漁協 佐藤です。
7月1日に今シーズンのナマコの採卵作業を実施しました。
親ナマコ 96個体に産卵誘発剤を打ち、採卵を行いました。
ナマコの卵は、生殖口から放卵されないと受精能力がありません。
したがって、ナマコを切って卵巣を取り出しても、そのままでは受精しません。
今回は、♂44個体といつも通りの応答でありましたが、♀については、全部で17個体の反応がありましたが、
そのうち13個体位は、若干の反応しかなく、反応が良かった個体については、4個程度で、いつもの半分以下の
卵の数となり、全部で250万個程度しか受精卵を確保する事ができませんでした。
受精卵を1t水槽に収容し、孵化するのを待ちます。
写真は少し見ずらいですが、受精卵が孵化し水槽壁面を浮上している状況となっております。
採卵日が飼育日数 -2日目として幼生飼育を始めます。飼育0日目になると、幼生に口と胃が形成され
摂餌を開始します。
下の写真は飼育日数1日目の幼生で体調 550μm~600μmとなっております。
幼生数がいつもより少ないので、順調に成長するよう気を付けて管理していきたいと思います。
この記事を書いた人
鹿部漁協
鹿部漁業協同組合職員です。 組合では、漁業者が末永く漁業を営む事が出来るよう漁業資源の維持・拡大 並びに藻場造成等の事業に取り組んでおります。 その漁協の取組について、皆さんが普段あまり見ることのない作業風景など 皆さんに組合の仕事について知っていただきたいと思います。 組合事業の取組だけではなく前浜や漁協市場の状況についても、随時、皆さんにお届けしていきます。