2022年4月27日
事業、取組紹介

ナマコ幼生の放流

鹿部漁協 佐藤です。

組合では毎年、マナマコの種苗生産をおこなっております。

ナマコは外見上、ほとんど同じに見える事から、♂ ♀の判断がつきません。

採卵時に放精するのか、放卵するのかで区別するしかありません。

♂ ♀を見分け 卵と精子を別々の水槽に取り分け、その後すぐに卵の入った水槽に精子を混ぜ受精させる

媒性作業を行います。 

この媒性作業後、約20時間程度でナマコは孵化し、2日後にはアウリクラリア幼生へと成長します。

ちょっと見ずらいのですが、上の写真がアウリクラリア幼生です。(体長800μm位)

ナマコは、はじめアウリクラリア幼生として海中を泳ぎ回ります。

その後 着底稚仔のドリオラリア・ペンタチュクラへと変体し、稚ナマコとなります。

通常では、この稚ナマコまで飼育し、放流しておりますが、

昨年については、アウリクラリア幼生で前浜へ放流する事としております。

 

 

 

 

 

少し早い段階での放流となりましたが、少しでも多く

漁獲できるサイズまで成長してもらいたいと思います。

 

ナマコの種苗生産については、今年度も実施しますので、

今後、随時 報告していきたいと思います。

 

 

鹿部漁協

この記事を書いた人

鹿部漁協

鹿部漁業協同組合職員です。 組合では、漁業者が末永く漁業を営む事が出来るよう漁業資源の維持・拡大 並びに藻場造成等の事業に取り組んでおります。 その漁協の取組について、皆さんが普段あまり見ることのない作業風景など 皆さんに組合の仕事について知っていただきたいと思います。 組合事業の取組だけではなく前浜や漁協市場の状況についても、随時、皆さんにお届けしていきます。

コメントはこちらから

captcha

上に表示された文字を入力してください。

本サイト運営サイドからの返信は致しません。大変申し訳ありませんが、ご了承ください。皆様から頂きます御意見はしっかりと拝見した中で出来ること出来ないことございますが、これからのHP運営に活かしていきます。

関連記事

  • 事業、取組紹介

    2024年11月22日

    取排水施設現地確認

  • 事業、取組紹介

    2024年11月20日

    青のり施設

  • 事業、取組紹介

    2024年11月14日

    取排水施設改良について

  • 事業、取組紹介

    2024年11月12日

    本別漁港の様子

※鹿部町ホームページの
「ふるさと納税」ページへ移動します