鹿部町役場水産経済課漁業振興室佐藤です。
今日はホタテ養殖の耳釣り作業前に行う、貝ほろい作業についてご紹介いたします。
これが稚貝を育成するために垂下する座布団籠と呼ばれるものです。
この座布団のような籠に稚貝が入っており、ホタテの耳を穴あけするため
籠から出す作業がいわゆる籠からほろう(出す)という意味でほろい作業
と呼ばれています。この写真では見ずらいですが、この座布団籠は何枚に
も連なっており、1枚1枚籠から貝をプラスチック籠に入れていきます。
基本的にはここでほろい作業は終了し、この籠に入れたホタテを自分たち
の倉庫に持っていき耳釣り作業をするのですが、漁師さんによっては、
選別機械を使い、殻貝や死貝をはじいてから倉庫にもっていくところも
あります。
この作業が深夜から開始され、耳釣り作業までとなれば昼前後位まで天候
でも悪くない限り毎日実施しております。
このような流れで作業を実施しております。私も実際にほろい作業のみ
手伝いに行っておりますが、ほろい作業だけでもなかなか大変だと感じて
いる中、その後耳釣り作業も実施するとなると相当大変だと思います。
漁師さんや女工さん達は本当に大変な思いで仕事しているなと感じるの
で、この作業が報われる水揚量になって欲しいと思います。
なお、耳釣り作業については、以前に地域おこし協力隊のつよぽんが投稿
している記事がありますのでそちらをご確認ください。
この記事を書いた人
役場漁業振興室
鹿部町役場水産経済課漁業振興室メンバーです。
みなさんの漁業のイメージはどうでしょうか?
漁師がお魚を獲ってきて市場に出し、仲買人を経由し、スーパーや魚屋で売り出され皆さんの食卓に並ぶというイメージではないでしょうか。
魚を獲って皆さんの食卓に並ぶまで色々な取組があります。
漁業という分野で普段皆さんが見ることのない漁師や漁業に関係する方々の取組を写真や動画で少しでも皆さんに知っていただけるように投稿していきます!
町章(プロフィール画像)の由来:4つの片仮名の「カ」で鹿部の「鹿」を表し、これを輪にして町民の「輪」を描き、町発展の基盤となる昆布と温泉が包まれています。